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適正露出とは?



適正露出とは非常にあいまいな言葉で、実はこれと言った決まりはありません





撮影者の感性が適正露出です

こちらの 『露出について』 で少し触れましたとおり、カメラの AE は18%グレーの明るさに近くなるよう露出を決めるようになっています。 白いものでも黒いものでも、明るい中でも暗いなかでも18%グレーに近づけようとします。
ですので、実際の日常の中では、カメラが決めた露出=適正露出とは言えない場合も多いと思います。

では、適正露出とはなんなのでしょう?

これには非常にあいまいな要素が関連してきて、実はこれと言った正解や決まりは一切ありません。

例1
屋根の裏部分は右の方が明るく写っているのですが、でもこのような場合でしたら、画面に占める全体的な構成的に、一般的には左の方が適正露出と言えそうな気がします。
例2
ではこのような場合はどうでしょう?窓の向こう側は左の方が適切な明るさなのですが、もし落書きが主体だとすれば右の方が適切と言えそうです。
例3
全体としては右の方が適切なような気がするのですが、でも木々の向こうに沈む夕日は左の方が印象的なようにも感じられます。

ご覧のように、撮影者が何を主体としてるか、何を表現しようとしているか、によって適正露出は変わってきますし、また写真を見る人の解釈や感じ方によっても変わってきます。

ただ、写真とは、基本的には撮影者の表現手法です。
ですので、何を撮りたいか、何を伝えたいか、をじっくりと考えれば、その場その時の適正露出はおのずと導き出されると思います。
この上の写真をご覧になって、『自分ならこちらの方が良い』 とか、あるいは 『自分ならこちらをもう少しだけ明るく撮るだろう』 と思える部分もあると思います。 その感覚をぜひ大切になさってください。 それがあなたにとっての適正露出です。



●関連項目:露出について






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