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街角スナップについて - 他人の写真を勝手に撮るということ



観光地はもちろんの事、街角でのスナップ撮影など、
写真を撮ろうとすると他の人が画面に入ってしまう状況は多々あります。
”肖像権” が問題となる昨今、どういう辺りに気をつけて写真を撮れば良いのでしょう?





街角スナップについて

『街角スナップ』 と呼ばれる写真カテゴリがあります。
観光地など ”撮影名所” での撮影とはちょっと違って、基本的に、ごくありふれた日常の街中で気の向くままにレンズを向けて撮ってみた、という写真です。

その違いは何か? ・・・ といいますと、例えば観光地や各種名所での撮影の他にもペットを撮ったりイベントを撮ったり商品撮影をしたりとか、いずれも 『ここ(場所)で撮る』、『何を撮る』、『こういう写真を撮る』 という、撮影の目的や対象・範囲が前もって決まっているものです。
そういう ”撮影目的や範囲” が一切決まっていない状態から気の向くままに撮った写真・・・ が、いわゆるスナップ写真と分類されるような気がします。

ところでこの 『街角スナップ写真』 ですが、ごくありふれた日々の日常の中で撮られるものですから、多くの場合、多くの人にとっては、基本的にあまり意味のある写真にはなりません。
ところが ”時代・世相の記録” という意味で考えますと、後々に最も貴重となってくるのがこの街角スナップと言えるかも知れません。
例えば1980年台のバブル全盛期には、今のようにデジカメもインターネットも一般的ではありませんでしたので、その結果として、当時の時代・世相的な記録としての写真は、今ではほぼ全くと言っていいほど見つけ出すことが出来ません。
ある意味では、観光地や撮影名所などは、時代が過ぎても ”被写体” としてはさほど大きく変化することはありませんので、そういう意味では街角スナップの方が記録としては貴重である・・・ と、言えそうな一面もあります。

ところが、この街角スナップも、近年ではなかなかに撮りにくい状況になっています。

”街” というものが人々の生活の場として機能するものである以上、画面に人を入れてこその街角スナップなのですが、そこに 『勝手に他人の姿を撮る』 という、いわゆる肖像権等の問題が絡んでくるためです。



”マナー” と ”条例・法規” は異なるけれど・・・

ここでまず 『肖像権』 というものについて、Wikipedia に記載されている内容を杓子定規的に解釈しますと次のようになります。

●1:肖像権
”肖像権” という名称の権利自体は日本の法規的には明確な規定がなくて、一般的に 『人格権』、『財産権』、『盗撮』 といった辺りのキーワードを踏まえて、総称的に肖像権と呼ばれる場合が多いようです。

●2:人格権
『むやみに、勝手に写真に撮られたくない』 という権利です。 ただ、公共の場で、個人が特定出来ないほど小さく写っているような場合は人格権は当てはまらないそうです。
ですが、カメラを向けられている人にしてみれば、そこに自分が小さく写っているのかどうかなど分かりませんので、”そこに何がどう写っているか” 以前に ”カメラを向けられること自体が迷惑” と感じられる可能性は高いと思います。

●3:財産権
これは、基本的にタレントや俳優など 『肖像が財産と見なされる立場の方々』 に関するもので、一般の人には基本的には当てはまらないようです。

●4:隠し撮り
わいせつ罪や迷惑防止条例の対象となり得るものです。

日本では、基本的に 『表現の自由』 が憲法で保証されていますので、それが隠し撮りなど迷惑防止条例などの対象とされる行為以外は、写真を撮ること自体が刑法的な意味で問題となることはないそうです。
ただし、撮影内容によっては民法的な意味では問題となる場合もあるそうで、この辺りについては Wikipedia に詳しく記載されていますのでご参照ください。



観光地などでの撮影も同様ですが、総合的に考えますと、街中など公の場 (建物の中はその限りではありません) での撮影に関しては、表現の自由の名の下に、仮に他の人の姿が画面に入っても基本的には問題はない、と言えそうです。
ただし、冒頭で書きましたとおり、それはあくまでもカメラマンの立場からの杓子定規的な (言い換えれば自分勝手な) 解釈のお話です。

ひと言に街角スナップと言いましても、『全景の中の一要素的に人の姿が画面に入る』 のと 『最初から人を入れた構図として絵を狙う』 のは全く意味が違いますし、そして後者の場合で、その人物が明らかに特定出来る (その人を知っている人が見ればその人だと分かる) ような場合に肖像権云々の問題が絡んでくるのだと思われます。

こちらでも書きました通り、『絵になる魅力的な人』 を見かけるとほとんど反射的にレンズを向けたくなるものなのですが、その場合は明らかに ”人物を主体とした撮影” に分類されます。
”マナー” と ”法規” は異なるものなのですが、恐らく多くの場合、法規以前にまずはマナーがあって、礼節とマナーを持って写真を撮っている限り、法規云々が問題になることはたぶん有り得ないような気がします。

表現の自由とか時代・世相の記録という意味では、もしかしたら 『各所で写真を撮るカメラマンの姿』 こそが今の時代を現す特徴なのかも知れないですし、そもそも私たちカメラマン自身も街角や観光地での ”多くの人物” の中の1人です。

インターネットというフリーメディアを通して、いつ何がブームになるか分からない今の時代、”カメラマンが撮りたくなる人の姿 ” と ”カメラマン自身が写真を撮っている姿” はいつ同程度の被写体となっても不思議ではありません
既にインターネット上の一部では ”カメラマンが写真を撮っている写真” がブームとなりつつある傾向も見受けられるのですが、少なくとも私たちカメラマンは、私たち自身が被写体としてインターネット上に出回る可能性も心しておくべき時代なのかも知れないですね。








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▽関連項目
カメラマンの撮影マナー 〜 京都寺社の撮影禁止事情
海水浴場やプールでの撮影注意点 - 迷惑防止条例について






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