■デジカメ入門☆使い方・使いこなし&撮影テクニック教室 >> 撮影術 - 基礎編  




露出補正を使ってみよう



簡単な一手間を掛けるだけで、写真の仕上がりはガラリと変わります





露出補正は簡単にできます

こちらの 『露出について』 で、”カメラのAEは18%グレーを基準にして明るさを合わそうとする” というお話を書きました。

画面に白っぽい部分が多い 18%グレーカード 画面に黒っぽい部分が多い


これをカメラ任せの AE で
普通に撮ると・・・


全体的に
暗く写ってしまいます

AEはこの明るさ(色)
に近付けようとします

全体的に
明るく写ってしまいます

このような場合に、写真の明るさを調整することを 『露出補正』 と言います。

もし最初に撮ってみた時に 『・・・なんか暗くてイメージと違うな』 と感じた場合、デジカメでしたらその場で簡単に露出を補正して、撮り直すことができます。
そしてこれこそが、デジタルカメラの最大の強みだとkenkenは思います。

露出補正の方法はすごく簡単で、下のような方法で行います。

露出補正前



露出補正 + [1・1/3]



露出補正後
カメラのAEでは、画面内を白いものが多く占める場合は全体的に暗く写ってしまいます。 こんな場合はその場で露出補正を行います。 デジカメでは簡単に補正できます。 プラス側に1+1/3段補正して撮ってみました。
自然な明るさに写りました。

※このデジカメの画面は Canon IXY900IS のものです

いかがでしょうか?

このように、その場でほんの一手間掛けるだけで、キレイな写真を簡単に撮り直すことができるのです。
この露出補正は、デジカメを、完全おまかせモードから+α的に使い込んで行く上で、最も基本的で、最も頻繁に使う機能です。
ぜひ積極的に活用して、いい写真やいい思い出をたくさん撮って欲しいと思います。

なお、上の場合は1・1/3段のプラス補正を行いましたが、この補正の度合いは、その場その場の明るさや画面内に入る全体的な色味(白い目か黒い目か)によって千差万別に変わりますので、『こういう場合はこれくらい』 と一概に言えるものではありません。
デジカメでは、補正の度合いをリアルタイムにモニタで確認しながら調整が行えますので、モニタを見ながら ”これくらいで良さそう” と判断して行ってみてください。

なお露出補正の基本は 『黒い(暗い)ものはマイナスに、白い(明るい)ものはプラスに』 です。
一般的に ”クロマイシロップ” という言葉で覚えておくと分かりやすいようです。


※IXY900IS は、この記事を書いている時点で3期前の機種ですので、最近のデジカメなら恐らく全て
  露出補正機能が付いていると思います。
※露出補正の行う際の操作手順は機種によって異なります。
  詳しくはお使いの機種のマニュアルでご確認ください。
※ここではコンデジでの操作例を挙げていますが、露出補正はもちろん一眼デジでも行えます。



●関連項目:露出について
●関連項目:適正露出とは?
●参考:18%グレーカードを使った露出補正の方法







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