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『中央部重点平均測光』 には要注意!



『中央部重点平均測光』 と 『スポット測光』 は、逆光時には正反対の結果になる場合があります





逆光の時は評価測光かスポット測光が無難です

実は恥ずかしながら、kenkenはデジカメを買った当初、この測光モードの結果について、ずっと勘違いしていた事がありました。
kenkenはキヤノンのデジカメしか使ったことがないのですが、測光モードの考え方自体は、おおむねどのメーカーの機種でも同じだと思います。

まずはこちらの、測光モードごとの特徴をご覧下さい。

評価測光 中央部重点平均測光 スポット測光
画面全体を測光して、平均的露出を求めます。 中央部に重点を置いて、中央から離れるほど露出決定の基準になりません。 中央の特定の1部分だけを測光し、それ以外は露出決定の基準になりません。

これら、カメラが露出を決める際には図内の白い部分の明るさは無視されるということで、そのとこ自体は非常に分かりやすいと思います。
そして、この図から受ける印象的に、『中央部重点平均測光は、常に、評価測光とスポット測光の中間的な結果になる』 と、kenkenは思い込んでいました。

そして実際、被写体自体が順光気味の時はおおむねその通りの結果になるのですが、被写体が逆光気味の場合は以下のようになります。

評価測光 中央部重点平均測光 スポット測光

ご覧のように、被写体のマスコットが、中央部重点平均測光の時が一番暗く写ってしまいます。
最初、この結果に ”もしかして故障?” とすごく悩んでいたのですが、よく考えてみますと、これは当然の結果と言えます。

●スポット測光の場合はマスコット部分だけで測光エリアが埋まりますので、それ以外の部分の明るさ
  は無視されてマスコットに露出が合った状態になります。
●評価測光の場合は、マスコット部分、マスコット脇の逆光部分、それ以外の部分、を全て評価します
  ので、トータルとして画面全体の平均露出になります。
●ところが中央部重点平均測光の場合は、マスコット部分、マスコット脇の逆光部分、を評価して、そ
  の上で明るい部分に合わせた露出(明るい部分を出来るだけ白飛びさせない露出)になるよう
  です。

中央部重点平均測光は、舞台撮影など、被写体に順光のスポットライトが当っている場合は逆に真っ白に飛んでしまう場合もありますので、基本的に非常にクセのある難しい測光モードのような気が、kenkenはしています。
もちろん、この測光モードを有効に活用されている方もたくさんおられると思うのですが、これら、お使いの機種の測光モードのクセを、しっかり掴んでおかれることをおすすめします。



Fuji FinePix のアベレージ測光

あと、測光モードでは Fuji FinePix シリーズの 『アベレージ測光』 が特徴的と言えそうです。

このアベレージ測光の場合は、どうやら、評価測光よりもさらに問答無用に明暗差を平均化させる測光方式のようです。
そのため可能な限り白飛びを抑える方向の結果が出やすい傾向があるようで、アベレージ測光を使った場合は全体的に暗めの画像になりやすいようです。

これも、ぜひ、評価測光との使い分けの状況をご確認なさってみてください。







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