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■デジカメの使い方・使いこなし&撮影テクニック教室 >> 動画機能を楽しみましょう☆ | ![]() |
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![]() 動画ファイルの基礎 / 映像と音声の種類・特徴 ![]() |
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●動画の楽しみ方が爆発的に広がっています |
今更ながらですが、近年ではほぼ全てのデジカメに動画撮影の機能が搭載されています。 この動画機能も、搭載され始めた当初はせいぜい 640×480 サイズが精一杯だったのですが、最近ではハイビジョン(HD)やフルハイビジョン(フルHD)で撮影できる機種も増えてきています。 インターネットでも、既に Youtube を筆頭にニコニコ動画など動画投稿サイトが大人気で、 今ではデジカメ本来の機能である静止画写真だけでなく、動画をパソコンで再生したり編集したりする楽しみを満喫しておられる方もたくさんおられるのではないでしょうか。 実はお恥ずかしながら、kenkenは今まで静止画専門でカメラに親しんで来ていまして、動画は全く扱った事がなかったのですが、先日(2011年7月)仕事上の都合で動画を扱わざるを得ない機会に遭遇しまして、これを機会に自分も動画について勉強して行きたく思っています。 まったく無知のゼロからのスタートとなりますので、このホームページに記載する内容も色々と誤記や勘違いなども出てきてしまうかと思うのですが、これから動画撮影を楽しもうと考えておられる皆様とご一緒にkenken自身も勉強して行けたらと思っていますので、どうぞよろしくお願いします。 |
●『動画ファイル』 とは、”映像ファイル” と ”音声ファイル” の詰め合せ用の 『箱』 です |
デジカメで扱う静止画は、メーカーや機種を問わず基本的に JPEG ファイルのみで、そして JPEG という形式は非常に汎用性が高いためほとんど全ての機種やソフトで普通に ”写真” として見たり編集したりすることができるようになっています。 ところが動画ファイルにはすごく多種多様な形式があって、JPEG と同じようにパソコンや各種ソフトで再生や編集が出来るかというと、残念ながらそういう訳には行かない場面に直面する事が多々あります。 これは何故かと言いますと、実は動画ファイルというのは ”映像ファイル” と ”音声ファイル” がセットとなって1つの動画ファイルに構成されていて、その映像ファイルと音声ファイルの組合せに様々なパターンが存在しているからです。 静止画の場合はメーカーや機種を問わず全て基本的に JPEG なのですが、動画の場合はのメーカーや、場合によっては機種毎にも採用されている形式は様々に異なっています。 2011年7月時点では、おおむね次のようになっています。 『キヤノン:MOV形式』、『ニコン:AVI または MPEG-4形式』、『ソニー:AVI または MPEG-4形式』、『オリンパス:MPEG-4形式』、『パナソニック:QuickTime Motion JPEG』、『ペンタックス:表記無し』・・・。 このように非常に多岐に渡った動画形式が採用されているのですが、実は動画の場合は更に複雑で、表面的な形式以外に映像と音声の部分で色んな組合せが採用されている可能性があります。 静止画の JPEG ファイルの場合は、基本的にそれ単体で1つの特性を持ったファイルになっているのですが、動画ファイルの場合はファイル自体は1つの ”箱” のようなもので、その中に様々な形式の映像ファイルと音声ファイルが格納されています。 図にすると以下のような感じです。 |
※これはイメージで、全ての動画ファイルが、全ての映像・音声形式を含められる訳ではありません。 ※このように必要とされる各種ファイルを格納する ”箱” ファイルを 『コンテナファイル』 といいまして、動画ファイルは基本的にすべてコンテナファイルとなっています。 このように、一般的に ”1つのファイル” として認識されている MOVファイル、AVIファイル、MPGファイル等はあくまでも ”見た目だけの姿 (拡張子的な1つの形式)” に過ぎず、その内容を構成する映像ファイルと音声ファイルの組合せは同じであるとは限りません。 逆に言いますと、拡張子が異なるファイルでも中身の組合せは同じになっている場合もあり、それが実際にどんな組合せになっているのかは、動画解析ソフトで解析してみない限り表面的には分かりません。 ですので再生ソフトによっては、表面的には同じ 『AVI 形式』 のファイルなのに、『映像は出るけど音声が出ない』 とか、逆に 『音声は出るけど映像が出ない』 といった症状に直面してしまう場合もあります。 これら映像ファイルや音声ファイルを再生するにはそれぞれ ”コーデック” という符号化プログラムが必要になるのですが、そのコーデックプログラムのバージョンも常に進化し続けていますので、その辺りの仕様的な不一致から様々なエラーが発生してしまう場合もあり、またカメラメーカーの動画ファイルそのものの仕様的な変化によって何らかのエラーを引き起こしてしまう場合もあります。 |
上の図は、キヤノンの PowerShot S90(上) と IXY 31S(下) で撮影した MOV
ファイルをそれぞれ Mediainfo というソフトで解析した内容なのですが、ご覧のように
31S(新しい機種) で撮影した方のファイルには 『CNTH』 という新たなプロパティが追加されていて、ところがその内容は文字化けしたようになっていて正常に解析・表示されていません。 ですので、もしこれが再生ソフトや編集ソフトだったら、この部分が原因で読み込めなかったり再生できなかったりする可能性もあり得るような気がするのですが、では、このように文字化け表示されてしまう原因は、MOV ファイル側の方に問題があるためなのか、あるいは Mediainfo というこの解析ソフト自体が最新バージョンに対応していないからなのか、その原因がどちらにあるのかは私たち一般ユーザーには判断が出来ません。 動画編集を行うソフトとして Adobe Premiere Elements や PoserDirector など有名なものがたくさんあるのですが、インターネットで調べてみますと 『○○形式のファイルが読み込めない』 とか 『□□形式で出力しようとするとフリーズしてしまう』 といった相談が山のように出てきます。 ところが、恐らくそのエラーの原因は、ご利用のパソコンの機種やOS、動画ファイルを撮影したデジカメの機種、その他インストールされているソフトやコーデックとの兼ね合いなど千差万別の原因があって、なかなか正しく特定・修復するのは難しい場合も多いようです。 特に、キヤノンやパナソニックの一部機種が採用している MOV 形式 はもともと QuickTime (マック)独自の動画形式で、Windows パソコンやソフトとは非常に相性が悪く、Windows 上で扱うには面倒な問題が絡んできてしまう場合が多いのだそうです。 もちろん、大多数の人(環境)にとっては特に問題なく動作し、だからこそ、その結果として各種動画サイトの盛り上がりにも繋がっているはずと思うのですが、こと動画編集に関しましては、一旦、正常に動作するパソコン環境が整ったのでしたら、出来るだけその環境を変えないように大切に使われた方が良いかも知れないですね。 |
[ステップアップ] デジカメの使い方・使いこなし教室! |