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写真の明暗差を補正



元の写真 調整後の写真





明暗差が激しい写真では部分調整が必要になります

こちらの 『ダイナミックレンジ』 でご紹介していました写真の、明暗差の補正方法をご説明します。

本来、もしこれが明暗差の少ない写真でしたら、以下のようにトーンカーブを使用することである程度は補正できます。

トーンカーブのチャンネル ”RGB” で、暗部側 (左側) を持ち上げます。
明暗差の少ない写真の場合は、これで自然な感じに補正できる場合があります。

ですが、この方法ですと、明暗差の大きな写真の場合は、下のように色調感が大きく崩れた結果になってしまいます。

明暗差の大きな写真をトーンカーブだけで調整を行うと、色調感が崩れた印象になります

このような場合は、以下のような手順で、部分ごとに明るさ調整を行います。

※なお、この調整の手法は無数に存在します。 ここではkenkenがよく行う方法をご紹介しています。

●1: ツールメニューから 『選択ツール』 を選んで、(ここでは多角形ツールを使っています)
●2: 『ぼかし』 を 30px くらいに設定し、(元画像のサイズによって変わります)
●3: マウスを使って、写真内の暗い部分を囲んで行きます。


●1: 囲んだ状態のままで 『コピー&ペースト』 を行います。(自動的にレイヤーが作成されます)
●2: 複製したレイヤーを 『スクリーン』 に設定します。

すると、陰の部分だけにスクリーン効果が作用して、暗かった部分が明るくなります。
これで黄色○の部分は適度な明るさになりましたが、緑○のあたりはもう少し明るい方が良さそうですので、この部分だけをもう一度複製して、そのレイヤーも 『スクリーン』 にします。

赤○部分が更に複製されたレイヤーで、全部で3枚になりました。
このあと、写真内黄色○部分の男性の背中だけ明るくなりすぎましたので、その部分を消しゴムで
消しました。

これで、自然な感じに明暗差が補正されました。




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