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デジカメ仕様表のポイント





デジカメ仕様のポイントはいろいろあります

デジカメには性能に関わる仕様上のポイントがいろいろあって、そして今でも年々進化しています。
各メーカー、各機種ごとに、細かく記載された仕様表が公開されていますので、デジカメを購入する時には皆さんこの仕様表を確認されると思います。
ここでは、その製品仕様の中で、特にポイントとなりそうな部分をピックアップして解説しています。

▽項目 ▽記載例 ▽説明
画素数 1040万画素(総画素)
1000万画素(有効画素)
『有効画素数』で見ましょう。一般的に画素数は多い方が解像度の高い画像になりますが、その一方で画素数が増えることで他の性能や品質がトレードオフになってしまう場合もあります。
これはkankenの個人的な印象なのですが、2009年末時点の印象では、コンデジで1000万画素前後、一眼デジAPS-Cで1500万画素前後、一眼デジフルサイズで2000万画素前後くらいが、性能バランス的に良いような気がしています。
映像素子形式 1/1.7 型 CCD 映像素子のサイズです。一般的に、画素数が同じなら、映像素子サイズが大きいほど、高感度特性など画質の点で有利になると言われています。
画質以外の点では、コンデジの場合は映像素子のサイズが小さくなるほど下の実焦点距離が短くなりますので、その結果として、主にボケ味の点でカメラの性質も変わってきます。
少しでもボケ味を優先されたい場合はできるだけ映像素子の大きいものを、少しでもピントの合う範囲が広いことを優先されたい場合は映像素子の小さいものを選ばれると有利かと思います。
CCDとCMOSについては、現在ではそれほどこだわる必要はないような気がします。
焦点距離
[35mm換算]
(コンデジの場合)
6.0(W)-22.5(T)mm
[28(W)-105(T)mm]
コンデジの場合、実際の焦点距離と、35mm換算の焦点距離の2つの意味があって、どちらも大切です。
『実際の焦点距離』 はボケ味の度合いに影響する要素で、ワイド端6mm以上くらいでなんとかボケ味が出てくる感じかと思います。 逆にワイド端4.5mm以下くらいで遠近全域にピントが合う印象です。
『35mm換算焦点距離』 は画角に関するもので、できれば広角側は28mm以下の方が良いと思います。
光学ズーム
(コンデジの場合)
3.8 倍 焦点距離域の、最短側〜最長側の倍率のことで、この例の場合ですと 105÷28 の値となります。
一般的に、この倍率は大きければ大きいほど便利なのですが、その代わり描写能力が悪くなります。 ですので、望遠をあまり使われないのでしたら、4倍前後くらいを目安にされた方が良いと思います。
なお、一部玄人向けの高級志向デジカメの場合はズームが搭載されていない機種もあります。
最短撮影距離
(コンデジの場合)
50cm(標準)
5cm(マクロ)
被写体まで最も近くで撮影できる距離のことで、短いほど撮影の幅が広がります。マクロの場合は出来れば2cm以下、最大でも3cm以下が欲しいところです。
F値
(コンデジの場合)
F2〜F4.9 レンズの明るさを示すもので、数値が小さいほど良いと言えます。この場合のF2〜F4.9というのは、焦点距離域に連動してF値が変動しますという意味で、28mmでF2、105mmでF4.9になる、という意味です。
シャッタースピード 1/1600〜15 秒 シャッターの、最速〜最も遅く切れる、速度の幅です。
最速側はできれば1/3000くらいは欲しいところです。
撮影モード オ−ト、プログラム、シャッタ−スピ−ド優先、絞り優先、マニュアル露出、シ−ンモード(ポ−トレ−ト、風景・・・) コンデジでは少ないのですが、できることなら、プログラム、シャッタースピード優先、絞り優先、マニュアル露出があった方が、撮影の幅が広がります。
シーンモードは各メーカーによって設定が異なります。
一眼デジカメの場合はこれら全てのモードが備わっている機種が多いです。
ですが、上級者〜プロ向けの一眼デジになるほど、シーンモードが搭載されなくなる傾向があります。
撮影感度 ISO80〜12800 ISO感度の最低感度〜最高感度を示しています。
機能性・利便性というより画質に関わるニュアンスの方が大きくて、2009年あたりからデジカメに要求される性能の中でも重要度が高まってきている要素です。でも同時に、カタログスペックだけでは最も判断し難い要素でもあります。
基本的に高感度側(数値が大きい側)が大きいほど高感度特性の良さが期待できるのですが、その半面で低感度側の画質が落ちてしまう場合があります。
ライブビュー
(一眼デジの場合)
一眼デジカメで、ファインダーを覗かなくても、コンデジのように背面モニタに映像を映し出す機能です。人込みの中でカメラを高く持ち上げながら撮りたい場合や、逆に地面すれすれの高さから狙いたい場合など、ファインダーを覗けない状況で役立つ場合が多々ありますので、ないよりはあった方が便利な機能です。
ゴミ取り機能
(一眼デジの場合)
一眼デジの場合はレンズが交換式となるため、その交換の際に埃などが内部に入り込んで、映像素子に付いてしまう場合があるのですが、そのゴミを落とすための機能です。もちろん有った方が良いです。
手ブレ補正 写真撮影で最も多い失敗が手ブレと言われているのですが、その手ブレを検知して補正するための機能です。最近のコンデジではほとんど全ての機種に搭載されていますが、一部、玄人向けの高級志向デジカメなど搭載されていない機種もあります。
顔認識 撮影時に画面内(モニタ上)に映る人間の顔を認識して、自動的に顔にAFを合わせたり、顔を基準に露出を決めたりする機能です。最近のコンデジではほとんど全ての機種に搭載されていますが、一部、玄人向けの高級志向デジカメなど搭載されていない機種もあります。
液晶モニタ 3インチ
46.1万画素
デジカメの背面に付いているモニタで、コンデジの場合はこれを見ながら撮影しますので、重要な要素です。
撮影時には出来るだけ斜め角度からでも見やすい方がよく、撮影した画像の確認時には発色が正確な方がいいとされます。これもカタログスペックだけでは判断が難しい要素です。
なお、モニタサイズはカメラ本体の大きさによっても変わるのですが、だいたい3インチくらいが主流のようです。
画素数は、一部玄人向けの高級志向デジカメには92万画素という高解像度のものもあり、この解像度が高いほど、撮影後の拡大表示でピント確認などが正確に行えます。
一般的には15万〜30万画素くらいで実用上は特に問題はないような気がします。
記録メディア SDカード
SDHCカード
画像を記録するメディアです。
基本的に何でもいいと思うのですが、メディア自体の進化のタイミングによって、例えば近年ではSDHCとかUDMA○○など、高性能メディアにボディ側が未対応となる状況が発生する場合もありますので、その点だけご注意なさってください。
記録フォーマット JPEG/RAW JPEGとは画像ファイルとして一般的な互換性の高い形式で、RAWとはそのJPEGを生成する前の生データのことです。RAWの場合は撮影した後でもパソコン上で色んな要素を調整することができて、その上でJPEG画像を生成することができます。
コンデジではほとんどの場合JPEGだけで、一眼デジではほとんどの場合JPEG/RAWのどちらでも(あるいは両方同時に)撮影できます。
ストロボ 50cm〜6.5m(W)
50cm〜2.5m(T)
コンデジの場合に多い記載の仕方です。
ストロボの光が届く範囲を表していて、W(広角側)と
T(望遠側)で数値が異なるのは、望遠側の方がF値が暗くなるためです。
ガイドナンバー12
(ISO 100・m)
一眼デジの場合に多い記載の仕方です。
ガイドナンバーが大きいほど光の量が多く(強く)なります。
動画 640x480 基本的にはプラスα的な要素だと思うのですが、ないよりはあった方が便利だと思います。
最近は、コンデジの場合はハイビジョン、一眼ではフルハイビジョンで撮影できる機種が多いです。
幅 x 高さ x 奥行き 100x58.4x30.9 mm
(突起部含まず)
デジカメ自体の大きさです。目的や用途によっては、他のどの要素よりも最重要となる場合もあると思います。その場合 『突起部含まず』 という部分がかなり重要な意味を持つ場合も有り得ますので、お近くのカメラ屋さんなどで実機を触ってみることをおすすめします。

これらのことを確認されると、ご希望や目的に沿ったデジカメを選びやすいと思います。








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