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映像素子と画素数






映像素子とは?

映像素子とは、デジタルカメラの画質を決める心臓部の部品の事で、一般的に CMOSセンサ、CCDセンサ が使用されています。
これらセンサは、各メーカー ・ 各機種ごとに、以下のような色んなサイズがあります。
kenkenは 1680×1050 の20インチモニタを使っているのですが、このモニタでだいたい原寸サイズに見えるように作っています。
(ご利用されているモニタのサイズと解像度によって若干変わってきます)

通称名称 面積比較 サイズ(mm) 説明 ・ 搭載機種例
▽主に一眼デジタルのセンサーサイズ▽
フルサイズ
FXフォーマット
35mmフィルム 36×24 35mmフィルムのサイズ。
デジカメでこのサイズを搭載しているのは、
Canon EOS-1Ds系、5D系。
Nikon D3系、D700。
Sony α900、α850。
ライカ M9。
※メーカーによって微妙にサイズは異なる。
APS-H EOS 1D MkII 28.7×19.1 デジカメでこのサイズを搭載しているのは、
Canon の EOS 1D系のみ。
※歴代を追う毎に微妙に小さくなっている。
APS-C
DXフォーマット
23.6×15.8 Nikon DXフォーマット全般。
※機種によって微妙に異なる。
23.4×15.6 Sony APS-C 機全般。
※機種によって微妙に異なる。
22.3×14.9 Canon APS-C 機全般。
※機種によって微妙に異なる。
シグマサイズ 20.7×13.8 シグマ DP1s (一眼ではありません) など。
フォーサーズ フォーサーズ 17.3×13.0 Olympus E-P2、Panasonic GF1など。
▽主にコンパクトデジカメのセンサーサイズ▽
1/1.7

1/1.8型
1.8インチ型 6.9×5.2 コンデジでは大きいほうのサイズ。
1/2.3

1/2.4型
6.2×4.6 コンデジでは一般的なサイズ。

これらの部品が、デジカメのレンズの奥の辺りに搭載されています。



画素数とは?

画素数とは、レンズから入ってくる映像を、映像素子の上で幾つの点(ドット)に分割しているかを現す数値です。
実際には、映像素子の上にミクロンレベルの極小の受光部品が無数に並んでいて、その受光部品1つ1つのことを画素と言います。
デジカメでは、この画素数は多ければ多いほど高精細な画像 (きめが細かく細部まできちんと描写された画像) になると言われていて、2009年頃までは、『画素数が多い(高画素) = 高画質』 と定義されているほどでした。

- Tips! 画素数の歴史 -
各メーカーからデジカメの新製品が発売される時、そのデジカメの性能の中でまず何より大きく取り上げられるのが画素数です。

デジカメの画素数は、1990年台のデジカメ登場当時は35万画素くらいだったのですが、パソコンの進化に歩調を合わせるかのように四半期単位に大幅な進化(高画素化)を遂げて来ました。
現在では、コンパクトデジカメで 800 〜 1200 万画素あたりが主流で、一眼デジカメだと 1500 万〜最高で 2400 万画素あたりの機種も出ています。 まさにこの10年で桁違い(それも2桁近い)の進化を遂げていると言えそうです。

ですが2009年中頃あたりにコンデジで 1200 万画素に達するに至って、そろそろ高画素化は限界ではないか? あるいは1000万画素もあれば十分なのではないか? という説が出てくるようになり、最近では一概に 『高画素 = 高画質』 とは言えない・・・と、言われつつあります。



映像素子サイズと画素数のバランスも大切です

このように、映像素子の上には無数の画素が並べられているのですが、上の映像素子サイズの違いでお分かりいただけますように、一眼デジタルカメラの最も小さなフォーサーズとコンパクトデジカメの大きいほうの素子を比較しても、一眼の方が劇的に大きなことがお分かりいただけるかと思います。
この小さな面積の上に数百万個〜2千万個という、途方もない数の画素がビッシリと並べていることになります。

ところで、ニコンにはD3S系という、プロカメラマンが主にスポーツ撮影で使用する高級一眼デジカメがあるのですが、D3Sでは FX フォーマットの映像素子に画素数が約1200万画素となっています。
一方、最新のコンデジも、コンパクトデジカメの小さいほうの映像素子に同じく1200万画素の機種があります。

これを、単純に画素数だけで考えてみますと、10倍以上も価格差のある高級一眼デジとコンデジが同じ画素数というのは、ちょっと 『あれ?』 と思えるかも知れません。
ですが、これだけ大きさが違う映像素子の上に同じ1200万個の画素を並べているということは、画素1つ当たりの大きさもかなり違っているということがご想像いただけると思います。 単純に FX フォーマットの 『36×24』 を、コンデジ一般サイズの 『6.2×4.6』 で割ってみますと、実に30倍もの違いがあることになります。

ここに、画素数だけでは判断できない、画質の良し悪しに関するデジタル特有の要素が絡んできます。

一般的には、画素1つ当りが小さくなるほど蓄えられるデータが少なくなるので、ダイナミックレンジや高感度特性的な部分で画質が悪くなる、と言われています。

これからデジカメをご購入 ・ 買い替えをされる際には、ぜひ画素数の多い少ないだけでなく、映像素子サイズとのバランスにもご注意なさってみてください。








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