■TopPage >> ミラーレス一眼の選び方 『一眼レフ・ミラーレス一眼・コンデジ』それぞれの特徴について |
ミラーレス一眼の選び方 『デジタル一眼レフ』 / 『ミラーレス一眼』 / 『コンデジ』 それぞれの特徴について |
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●小型・高性能・高画質 ミラーレス一眼! |
今 『ミラーレス一眼デジカメ』 が大人気となっています。 一眼レフの場合は、レンズから入ってきた光を ”ミラーとプリズム” を通してファインダーから見える仕組みになるため、その構造的に、カメラの上部(レンズの上の辺り)に 「ペンタ部(ペンタプリズム部分)」 と呼ばれる大きな出っ張りが出来るのですが、ミラーレス一眼の場合はそのミラーとプリズムが省略できるため、非常にすっきりと小型にまとめることができます。 |
しかし小型でありながら、レンズは一眼レフと同じように目的によって交換して使える形式となっていて、また映像素子もコンデジより遥かに大きなサイズのものが採用されている機種が多いので、画質的には一眼レフとほとんど遜色のないモデルが多いです。 |
●ミラーレス一眼 の特徴と位置づけ |
”位置づけ” という言い方はあまり適切ではないような気がするのですが、語弊を恐れずに大雑把にひと言で表現しますと 『一眼レフとコンデジの中間的存在』 と言えると思います。 ただ、実際には、一眼レフ ・ ミラーレス ・ コンデジ、のそれぞれに色んな特徴があり、そしてそれぞれに長所・短所が存在すると思いますので、それら色んな要素を踏まえた上での 「新しい選択肢の1つ」 というのが実際の 位置づけ かと思います。 ミラーレス一眼の基本的な特徴は2つで、 1:レンズ交換が出来る、(一眼レフの特徴を備えた) 2:モニター確認型のデジタルカメラ (コンデジ的な使い方で撮るカメラ) であると言えそうです。 kenkenは半年ほど前に SONY の NEX-5N (上の写真右下のカメラ) を買ったのですが、実際に使ってみた個人的な印象としては、おおむね以下のように感じています。 ※以下全て、あくまでも平均的・相対的なものとしての、kenkenの個人的な印象です |
▽ | 特徴 | 一眼レフ | ミラーレス一眼 | コンデジ |
物 理 的 特 徴 |
携帯性 (大きさ・重さ) |
△〜× | ○ | ◎ |
撮影上の利便性 | ◎ | ○ | △ | |
レンズ・周辺機器で拡張(ミラーレスは制約有) | 本体機能のみ | |||
映像素子サイズ | 大〜中 | 中 | 小 | |
ボケ味 | ◎ | ○ | △ | |
操 作 的 ・ 性 能 的 特 長 |
ファインダー | 光学 | デジタルモニタ | デジタルモニタ |
一瞬のシャッターチャンス を捉えやすい |
モニターに表示されている時点で微妙な遅れが 出ているので動き物の静止画撮影には不利 |
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機動性 (AF速度・反応速度) |
◎〜○ | ○〜△ | △ | |
バリアングル 撮影 |
一部バリアングル機 もあるがほとんど無し |
一部バリアングル有 | ほとんど無し | |
静止画の 撮りやすさ |
◎ | ○ | △ | |
シャッターの反応が早い | シャッターの反応が遅い | |||
動画の 撮りやすさ |
△〜× | ○ | ○ | |
AF機はほとんど無し | 基本的にオートフォーカスで撮れる | |||
デ ジ タ ル 的 特 長 |
静止画画質 | ◎ | ◎〜○ | ○〜△ |
動画画質 | ◎〜× | ◎〜○ | △ | |
AFで撮れないので ピンボケ率が高くなる |
基本的にAF撮影が行えるので 平均的にピンボケ率は低い |
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高感度画質 | ◎ | ◎〜○ | △ | |
階調性 | ◎ | ◎〜○ | △ | |
ダイナミックレンジ | ◎ | ◎〜○ | △ | |
RAW撮影 | ○ | ○ | × (一部高級機は○) |
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総 括 |
目的別な印象 | 気合を入れて ”静止画と しての作品撮影” に臨み たい場合は一眼レフカメラ 以上の選択肢は無いと思 います。 |
一眼レフと比べると動きモ ノの静止画撮影には少し 弱く、またコンデジほど携 帯性は良くないけれど、で も、可能な限り携帯性の良 いカメラで、尚且つ一眼レ フ並の画質にAFで撮れる 動画撮影も楽しみたい場 合には最適。 |
ひたすら携帯性を重視して 気の向くまま日常的・常備 的に写真撮影を楽しむに は最適。 |
デジタル映像機器である以上は、静止画でも動画でも、基本的には 「映像素子サイズが大きい方が画質的に有利になりやすい傾向にある」と言えそうな気がするのですが、ミラーレス一眼の場合はほとんど一眼レフと同等サイズの映像素子を採用しているモデルが多いです。 もちろん、一眼レフやコンデジと比べると、それぞれに有利な点・不利な点もあると思うのですが、おおむねに於いて、ミラーレス一眼の特徴は以下のようにまとめられるような気がします。 ●コンデジに近い携帯性に一眼レフ並の画質を持ち併せている。 ●動画撮影でもオートフォーカスが使えて、画質的にもかなり高品位な動画撮影を楽しめる。 ●但し、静止画撮影に関しては、例えば子供さんの動き回る姿など、一瞬のチャンスを狙いたい性質の 撮影の場合は一眼レフには劣る。 ●あくまでも ”一眼カメラ” なので、ズームレンズを装着した場合のトータル的な大きさはコンデジの携帯 性には及ばず、また交換レンズを揃えて持ち歩きたい場合は結局一眼レフを使う場合と同じバッグが 必要となる (同じ程度の荷物となる) 可能性が高い。 ミラーレス一眼とは、そういう位置づけのカメラのような気がします。 あと、実はkenkenが NEX-5N を買ったのは動画撮影をメインに使うことが目的だったのですが、一般的なビデオカメラと違うところはやはり ”映像素子が大きい” という点で、舞台など暗所での動画撮影での画質の良さに期待してのものでした。 あと、動画撮影のデータ形式にはいろいろあるのですが、NEX-5N は AVCHD 60p が正式規格化された実質第一号機で、動画の滑らかさ的な画質は一歩抜きん出ているような印象があります。 では、実際にビデオカメラと比較して画質がどうなのか?・・・という事は、実はkenken自身はビデオカメラというものを持っていないので申し上げられないのですが、ISO3200 での動画撮影でも結構綺麗な画質になっていると思います (思いたいです)。 |
●2012年度 最新ミラーレス一眼 |
あと、ミラーレス一眼は女性に人気が高いそうなのですが、確かに一眼レフのラインナップと比べると、デザイン的にもオシャレな印象のカメラが多いような気がします。 このミラーレス一眼に関しては、やはりと言いますか、キヤノン ・ ニコンの2大一眼レフメーカーはあまり積極的ではない印象があって、逆に動画の AVCHD 規格を策定した SONY とパナソニックは相当に力を注いでいる印象があります。 以下、2012年初夏の時点で、人気のミラーレス一眼をピックアップ比較してみました。 なおこれはkenkenの勝手な独断なのですが、せっかくのミラーレス一眼なのに映像素子がコンデジと同じ程度の大きさでは画質的な長所が活かし切れないような気がしますので、映像素子サイズがフォーサーズ以上 (一眼レフと同等) の大きさのモデルだけをピックアップしています。 なお、動画形式の ”AVCHD” というのは、ハイビジョン映像をデジタル記録する規格の1つで、”60p” と ”60i” では 60p の方が高画質となります。 また、カタログスペック上の最高 ISO 感度とは基本的に静止画撮影時のもので、動画撮影でも同じ最高 ISO 感度で撮影できるとは限りません ので、高感度での動画撮影に期待してミラーレス一眼の購入をお考えの場合はこの点には注意が必要となります。 ※下記機種名リンクは Amazon です |
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メーカー 機種名 |
SONY NEX-7 | SONY NEX-5N | SONY NEX-F3 | LUMIX GX1 | LUMIX GF5 | OLYMPUS PEN EP3 | PENTAX K-01 |
発売日 | 2012/01/17 | 2011/09/09 | 2012/06/15 予定 | 2011/11/25 | 2012/04/26 | 2011/07 | 2012/03/16 |
イメージ | 玄人好み | 本格派 | ライト感覚 | 本格派 | オシャレ | オシャレ | デザイニング |
映像素子 サイズ |
APS-C 23.5mm×15.6mm |
APS-C 23.5mm×15.6mm |
APS-C 23.5mm×15.6mm |
フォーサーズ 4/3型 |
フォーサーズ 4/3型 |
フォーサーズ 4/3型 17.3mm×13.0mm |
APS-C 23.7mm×15.7mm |
画素数 | 総:2470万画素 有:2430万画素 |
総:1650万画素 有:1610万画素 |
総:1650万画素 有:1610万画素 |
総:1668万画素 有:1600万画素 |
総:1306万画素 有:1210万画素 |
総:1310万画素 有:1230万画素 |
総:1649万画素 有:1628万画素 |
素子サイズ 画素数指数 ※ |
0.148 | 0.222 | 0.222 | 0.134 | 0.172 | 0.172 | 0.225 |
ISO (静止画撮影) |
100〜16000 | 100〜25600 | 200〜16000 | 160〜12800 | 160〜12800 | 200〜12800 | 100〜25600 |
ISO (動画撮影) |
100〜3200 | 100〜3200 | 200〜3200 | 恐らく最高時3200 | 恐らく最高時3200 | 調べられず | 調べられず |
フラッシュ | 内臓 | 外付け(標準付属) | 内臓 | 内臓 | 内臓 | 内臓 | 内臓 |
タッチパネル | × | ○ | × | ○ | ○ | ○ | × |
液晶モニタ | 3インチ 92万ドット | 3インチ 92万ドット | 3インチ 92万ドット | 3インチ 46万ドット | 3インチ 92万ドット | 3インチ 61万ドット | 3インチ 92.1万ドット |
動画撮影 | フルHD / 60p | フルHD / 60p | フルHD / 60i | フルHD / 60i HD / 60p |
フルHD / 60i HD / 60p |
フルHD / 59.94i HD / 59.94p |
フルHD / 30fps HD / 60fps |
動画形式 | AVCHD | AVCHD | AVCHD | AVCHD | AVCHD | AVCHD | MOV |
手ぶれ防止 | ×(レンズによる) | ×(レンズによる) | ×(レンズによる) | × | × | ○ | ○ |
ゴミ取り | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
バリアングル | ○ | ○ | ○ | × | × | × | × |
サイズ 重量 |
幅:119.9 高さ:66.9 奥行き:42.6 291g |
幅:110.8 高さ:58.8 奥行き:38.2 210g |
幅:117.3 高さ:66.6 奥行き:41.3 255g |
幅:116.3 高さ:67.8 奥行き:39.4 272g |
幅:107.7 高さ:66.6 奥行き:36.8 225g |
幅:122 高さ:69.1 奥行き:34.3 321g |
幅:121 高さ:79 奥行き:59 480g |
寸評 | どちらかというと、 静止画メインで オールドレンズの味を 楽しみたい玄人好み のモデルのようです。 |
動画撮影時に内臓 マイクのクリック音が 目立つのですが無償 で改善してもらえます |
- | AF速度の速さが評判 で非常に使いやすい モデルのようです。 電動ズームの使い勝手 も良さそうです。 |
見た目非常に小さくて 可愛いデザインが特徴 だと思います。 |
オシャレ感が高くて 女性にも大人気の モデルです。 ただ、残念ながら 動画撮影の評価が あまり良くなさそう。 |
動画撮影でISOが設定 設定できるようなので 恐らく最高12800くらい で撮影出来そうな気が するのですが、NEX-5N の場合は同様の記述で 最高3200でしか撮れま せんので、実際には要 確認なさって下さい。 |
これら、SONY、PENTAX の APS-C 映像素子は、キヤノンの EOS 7D や 60D、EOS
Kiss よりも大きなサイズになっています。 もちろんこれも、決して映像素子の大きさだけで画質の良し悪しが決まるわけではないのですが、画素数が同じであれば、映像素子が大きい機種の方が画質的に有利になりやすい傾向にある、という点は間違いないような気がします。 ※素子サイズ画素数指数 ”素子サイズ画素数指数” とは、映像素子サイズの面積を総画素数で割ってみた数値です。 決してこの数値だけで画質の良し悪しを判断できるものではないのですが、基本的には、この数値が大きいほどダイナミックレンジや階調性的に余裕がある (はず) ・・・と言える、1つの目安にはなると思います。 ちなみに、コンデジの映像素子は 『1/1.6 〜 1/2.5 インチ』 が主流なのですが、この大きい方の素子でだいたい ”8.3mm × 6.2mm” となっていますので、仮にそのコンデジの画素数が1200万画素とした場合、そのコンデジの ”素子サイズ画素数指数” は 0.043 となります。 また、2012年初夏の時点で、デジタルカメラの暗所撮影性能で最強と思われる ニコンD4 の場合は、 36mm × 23.9mm の映像素子に 1660万画素となっていますので、ニコンD4 の”素子サイズ画素数指数” は 0.518 となります。 |
デジカメ使いこなし教室! |