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目的に合わせて動画ファイルを変換しましょう



MOV ファイルをそのまま編集・加工できる有料ソフトはたくさんあるのですが、
残念ながら、例えば WindowsXP に標準で付属している Windows ムービーメーカーでは
基本的に AVI 形式以外のファイルは扱えません。
目的に合わない場合は、デジカメで撮影した動画ファイルを対応形式に変換しましょう。





動画ファイルは、他の形式ファイルに変換できます

デジカメで撮影した動画ファイルは、パソコンに移してモニタ上で再生するだけでしたら、どんな形式のものでもほぼ問題なく観ることが出来ると思います。
お使いのパソコンが Windows でデジカメの動画が MOV や MP4 の場合でも、アップルが無料で配布している QuickTime というソフトをインストールすればそのまま普通に再生できます。

問題やエラーが出てくるのは、デジカメで録った動画にパソコン上で何らかの加工を行う場合で、どうやらその多くが、MOV や MP4 など QuickTime の動画を Windows 上で編集する場合に発生しているようです。

ここでは 『キヤノンのデジカメで撮影した MOV 形式ファイルを、Windows ムービーメーカー(※)で編集出来るようにする』 ことを目的として、MOV ファイルを AVI ファイルに変換するためのソフトと使用方法をご紹介します。

※2011/08/17
Windows ムービーメーカーでキヤノンMOVファイルを編集する場合は、コチラの方法の方がより簡単に行えそうなことが分かりました。

※なお、WindowsXP 以降のバージョン(Windows Vista、Windows7)では 『Windows Live ムービーメーカー』 という最新版が使用できて、その最新版では MOV ファイルもそのまま編集できるのだそうです。



必要なソフトをダウンロードしましょう


Mediainfo / 動画ファイル分析ソフト

(1):こちらのページにアクセスして、下図の赤丸部分をクリックしてDLしてください。



(2)ダウンロードされたファイルをダブルクリックすると、動画解析ソフト Mediainfo がインストールされます。

Mediainfo のインストールは以上です。



SUPER C / 動画形式変換ソフト

動画形式変換ソフトは 『QTConverter』 や 『TMPGEnc』 が有名なのですが、基本的に無圧縮ファイルとして AVI に変換しますので、画質・音質はほとんど劣化無しの最高の品質に変換されるものの、その反面で作成された AVI ファイルはとんでもない巨大容量になってしまいます。
kenkenの場合、元の MOV ファイルのサイズが70MBだとすれば、変換された AVI ファイルは20倍以上もある1.6GBほどになってしまいました。

余談となりますが、キヤノンの場合も、動画の最大録画サイズがまだ 640×480 程度だった2009年あたりまでは AVI 形式を採用していたのですが、近年の HD 動画が録れるようになった頃からほとんど全て MOV 形式に変更されてきました。
Windows では AVI の方が遥かに扱いやすいのですが、そのかわり、仮に同程度の画質・音質で録画できるとすれば MOV より AVI の方がファイル容量が15倍〜20倍ほど大きくなってしまう傾向があります。
つまり、記録メディアの容量が同じだとしますとカメラとして肝心の録画時間が 1/15 〜 1/20 ほどにも少なくなってしまいますので、カメラメーカーとしては AVI より MOV を選ぶ事はある意味では当然の事のように思われます。
やはり、こと ”動画” となりますと、まだまだ色んな意味で Windows より Mac の方が抜きん出ているような印象で、キヤノン以外にも MOV や MPEG-4 など QuickTime 形式のファイルを採用しているデジカメは、恐らく同じ理由から QuickTime 形式を採用しているのだと思われます。

ともあれ、パソコン上で MOV を AVI に変換する際にも、ある程度画質や音質を落としてでも小さめのファイルサイズになるような調整ができる方が後々の編集作業も楽になりますので、そういった調整も可能な変換ソフトという理由で SUPER C がおすすめです。


(1)SUPER C のダウンロードは、まずこちらのページにアクセスして下さい。



(2)表示されたページのあちこちに紛らわしいダウンロード案内が出ているのですが、ページをずっと下の方までスクロールして、上図赤丸部分をクリックしてDLして下さい。

(3)ダウンロードしたファイルをダブルクリックするとインストールされます。

SUPER C のインストールは以上です。



SUPER C で動画ファイルを変換してみましょう

ここでは MOV ファイルを AVI ファイルに変換することを前提に、SUPER C の使い方を説明します。

(1)まず SUPER C の前に、最初にインストールした Mediainfo を立ち上げて、AVI に変換したい元の MOV ファイルを読み込んで下さい。 (Mediainfo の画面上にドラッグ&ドロップで開きます)



これがデジカメで撮影して保存された状態の MOV ファイルの解析情報なのですが、この上の(1)部分が映像情報、下の(2)部分が音声情報となっています。
これらの情報より、映像は、

●ビットレート: 41.9Mbps
●画面サイズ: 1920*1080 (フルHD)
●フレームレート: 30.000 fps
●コーデック: AVC

・・・となっていて、音声は

●ビットレート: 1411.2 Kbps
●サンプリングレート: 44.1 KHz
●チャンネル: 2 (ステレオ)
●コーデック: PCM

・・・となっている事が分かります。
これら数値が動画的にどれくらいの品質を示すものなのかkenkenにはよく分かっていないのですが、ともあれ、この機種で撮影した動画ファイルに関してはこの状態が最高品質なのだと思います。

この Mediainfo 画面はこのまま立ち上げておいて下さい。


(2)次に SUPER C を立ち上げて、AVI に変換したい元の MOV ファイル(上で Mediainfo に読み込んだのと同じファイル)を読み込んで下さい。
こちらも画面上にドラッグ&ドロップで読み込まれます。

まず、



(1)では、変換したいファイル形式である AVI を選んで下さい。(左上のラジオボタンチェックも忘れずに)
(2)では、WMV8 を選んで下さい。
(3)では、wma2 を選んで下さい。

これは、『AVI 形式のコンテナファイルに、WMV8 形式の映像ファイルと、wma2 形式の音声ファイルを格納した動画ファイルに変換します』 という設定で、これ以外の形式を選ぶとエラーになる場合があるそうですので必ずこの設定で行って下さい。

この設定が済みますと、先ほどの Mediainfo の分析画面を見ながら下の設定を行って下さい。



上の緑枠部分が WMV8 の映像に関する設定で、下の青枠部分が wma2 の音声に関する設定となります。

まず映像品質ですが、とりあえず

●Video Scale Size : NoChange (フルHDサイズのまま)
●フレームレート : 30 (変更無し)
●ビットレート : 9216 Kbps (9Mbps)

と設定しておきます。恐らく、この ”ビットレート” がファイル容量に影響を与える最大の要素のような気がするのですが、その上で例えばフレームレートを 30 から 15 にすると、更におおむね半分くらいの容量になる・・・ という感じではないでしょうか。
ちなみに、Video Scale Size の右にある □more をチェックすると、一覧に表示されている以外の好きなサイズに手入力変更が行えます。(フレームレートも同様です)

次に音声ですが、

●サンプリングレート : 44100 (44.1KHz 変更なし)
●チャンネル : 2 (変更なし)
●ビットレート : 112 Kbps

としておきます。

これら、何をどのように設定すると、映像・音声の何がどう変わってくるのか? ・・・ という辺りがkenkenには全く分かっていません。
恐らく全てにおいて、数値を高く設定するほど高画質・高音質になるものの、ただしそれに比例して容量も大きくなる・・・ と、思うのですが、この辺については皆様ご自身の目的とかパソコン性能とかを鑑みつつ、色々と試してみて下さい。

ともあれ、これら設定を済ませて、下の 『Encode (Active Files)』 ボタンを押しますと、元の MOV ファイルと同じフォルダ内に AVI ファイルが作成されます。







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