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■デジカメの使い方・使いこなし&撮影テクニック教室! >> デジタル一眼レフカメラの選び方 |
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●デジタル一眼の選び方 : 画素数 |
デジタル一眼カメラを買おうと思った時、多くの方が、まず最初に気になるのが画素数ではないでしょうか。 今ではデジタル一眼の画素数は1000万超は当たり前で、コンデジでも1000万クラスが普通の状態になって来ました。 2009年中頃までは、デジカメでは 『画素数が多い=高画質』 と言われていたのですが、最近では高 ISO で撮影した時のノイズの少なさが注目されるようになり、それに伴って ”画素数は単純に多ければ良いというものでもない” という考え方が一般的になりつつあります。 このあたりについては、人それぞれの目的や考え方によって一概に言えるものではないと思うのですが、kenken個人的には、2010年の時点では、こちらの 『画質を決めるバランス』 で書いていた印象に感じています。 あと、画素数については 『トリミング耐性』 という部分も見逃せない要素となります。 正直なところ ”いち写真好き” としましては、写真撮影とはトリミングを前提に行うべきものではない・・・という気持ちもあるのですが、でもその一方で、例えばスポーツ撮影の場合など、完璧な構図を求めることに意識の大半が向いてしまって、肝心の瞬間を撮り損ねてしまうようではお話にならないのも事実です。 ですので、トリミングを否定することは、ある意味では、デジタル時代にデジタル機器を使っていながらその長所を活かし切れない事にも繋がりかねませんので、そういう意味では、やはり画素数は多ければ多いほど良い・・・と、言えそうな一面もあります。 ぜひそのあたりのことも含めて、『何を目指すのか?』 『何を目的とするのか?』、を、じっくりと鑑みて判断なさってください。 |
●映像素子サイズ |
デジタル一眼の映像素子は、基本的には APS-C サイズが主流、と、言えそうな気がします。 そして、今は APS-C サイズを対象とした素晴らしいレンズも豊富にそろっていますので、一眼レフカメラとしてのトータル的な意味では、どの映像素子サイズのカメラを選んでも、不足を感じてしまうようなことはないと思います。 ただ、こちらの 『35mm換算とは??』 では触れていなかったのですが、”ボケ味” という点で考えてみますと、映像素子サイズが大きいほどボケ味も大きくなり、小さいほどボケ味は小さくなる傾向があるそうです。 ですので、目的とされる作品作りの方向性によって、映像素子のサイズを考慮されるのも良いかも知れないですね。 あと、もし、既にカメラとレンズをお持ちで、それらを残した上での2台目、ということでしたら、その1台目とは異なるサイズの映像素子を選ぶことで、お手持ちのレンズを2種類の画角として活用できる場合もありそうです。 |
●画質 |
画質は良いに越したことはないと思うのですが、実はこの ”画質” というのも、非常に定義の難しい要素となっています。 これもこちらの 『画質を決めるバランス』 の中でちょっと触れていたのですが、画質を構成する要素の中の、何かを立てれば何かがトレードオフになる、というのが現実だと思います。 これらの相関関係は、一般的 ・ 平均的には、以下のように言われています。 |
画質を構成する要素 | |
●1:解像度・解像感 | ●単純に、数値的に表現 ・ 比較できる、非常に分かりやすい要素です。 |
厳密に言うと言葉の意味は違うのですが、ここでは 『最終的に同じサイズに仕上げた場合に描写がより精細に見えるほど高画質』 という意味として説明しています。 そういう意味での 『解像度・解像感』 については、実際には使用するレンズの描写性能が占める役割がかなり大きいのですが、ボディ単体で考えた場合、基本的には 『画素数が多いほど解像度・解像感が高い』 と言えます。 |
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この要素が高まるほど、2、3の要素が低下する傾向があるようです。 | |
●2:高感度特性 ※高感度画質 |
●高ISOで撮影した画像をパソコンなどで拡大表示して見ると確認できる、比較的分かりやすい要素です。 |
デジカメでは ISO800 を超えるような高感度で撮影するとどうしても画像に高感度ノイズや色ノイズのが発生するのですが、このノイズの発生が少ないほど高感度画質が良い、と言えます。
ここでは 『等倍で確認した場合にノイズの発生が少ないほど高画質』 という意味として説明しています。 そういう意味での 『高感度特性』 については、一般的には、画像センサ上の1映像素子のサイズが大きいほど有利である、と言われています。 つまり、センササイズが同じであれば、画素数が少ない機種ほど高感度特性的に有利で、画素数が多い機種ほど不利である、と、言えそうです。 |
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この要素が高まるほど、1、4の要素が低下する傾向があるようです。 | |
●3:ダイナミックレンジ | ●明暗差の大きな場面で撮影した際に目立ちやすい要素なのですが、普通に撮影された画像を見てもなかなか判断が難しいです。 |
これも上の 『高感度特性』 と同様に、1映像素子サイズが大きいほど有利である、と、言われていて、『ダイナミックレンジが広いほど高画質である』 と、言えるかも知れないです。 ただ、実際には、最終的に画像を仕上げる映像エンジンの仕様や、撮影時の設定(ダイナミックレンジ優先モード等)による部分が大きく、通常に撮影された画像を見てダイナミックレンジの広さを認識することは難しいかも知れないです。 |
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この要素が高まるほど、1、4の要素が低下する傾向があるようです。 | |
●4:階調性 (※低感度画質?) |
●かなりしっかりと画像を見ないと分かり難い要素です。 |
主に ”色調変化の再現性” に関するもので、例えば空のグラデーションなどを撮影した際に、『急激な色調変化がなく実際の様子を忠実に再現できるほど高画質である』 と、言えます。 基本的には、上の 『高感度特性』 と同様に1映像素子サイズが大きいほど有利である、と、言われています。 |
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この要素が高まるほど、2、3の要素が低下する傾向があるようです。 高感度画質をソフト処理的に仕上げる機種は、階調性の再現に劣る傾向がある、と、言われています。 |
●動画機能 |
2008年9月に 『ニコン D90』 が一眼として世界で始めて動画機能を搭載し、以来、2009年後半以降に発売されるデジタル一眼には、ほとんどのカメラで動画機能が搭載されるようになりました。 一般的なデジタルムービーと比較して映像素子が大きく、また一眼カメラ本来の大口径レンズが使用できるため、デジタルムービーとは趣の異なるボケを活かした動画が撮影できるため、かなり注目を集めている機能となっています。 ただし、デジタルムービーの場合はフルタイムオートフォーカス(動画撮影中に常にピントを合わせ続ける機能)が当たり前なのですが、デジタル一眼の場合は、2010年初頭の時点でフルタイムオートフォーカスを搭載しているのは 『パナソニック GH1』 だけとなっています。 ですので、それ以外の機種で実際に動画撮影を行うためには、常にピントリングを操作して目視でピントを合わせ続ける必要があります。 上手く使いこなして撮影できた時は映画なみの映像が録れそうですが、まだまだ一般的には ”使いやすい” とは言い難い機能だと思います。 デジタル一眼の動画機能は、まだまだこれから発展して行くジャンルだと思われますので、現在のところは 『無いよりはあった方が便利』 という程度に割り切っておいた方がいいかも知れないですね。 |
●ライブビュー |
ライブビューは、2006年2月に 『オリンパス E-330』 が世界で初めて搭載し、以来、多くのデジタル一眼に採用されるようになりました。 その後、ライブビューに関してはオリンパスとソニーが最も力を入れている印象があり、キヤノンやニコンなどの一眼大手はどちらかというと遅れている印象があります。 ただ、デジタル一眼のライブビューはオートフォーカスが問題となります。 デジタル一眼は、ファインダーを見ながらのの通常撮影時には 『位相差AF』 という AF システムが採用されているのですが、ライブビュー撮影時には構造的にこの方式が使えません。 そこで、コンパクトデジカメに採用されている 『コントラストAF』 に切り替わるようになっているのですが、この状態での AF 速度や精度が、現状ではかなり貧弱な状態、と言えそうです。 その中で、ソニーのαシリーズ は位相差AFを採用していて、ライブビュー時の AF 速度や精度はズバ抜けているようです。 お子様の各種発表会や舞台撮影など、シャッター音が気になる場面で、尚且つ迅速・正確な AF が求められる撮影では、ソニーαシリーズが現状最強と言えるかも知れないですね。 |
●デジタル一眼レフカメラ : クラス別の特徴 |
あと、これは、目的とされる撮影の ”状況の難しさ” に関わってきそうな点なのですが、デジタル一眼は、おおむねにおいて
『エントリ機』 『ミドルクラス機』 『ハイエンド機』 『プロ機』 という、4つのレベルに分類されるように思われます。 そして、これらクラス毎に価格帯もかなり違ってきますので、やはりそこには、画素数や各種機能など、カタログスペックの数値だけでは単純に量りきれない ”何か” が存在することになります。 その ”何か” とは、例えば AF 精度や AI サーボの強力さであったり、操作性のレスポンスであったり、ボディの堅牢性や信頼性であったりするわけですが、それらの点に関しては、間違いなく上位クラスの機種ほど優秀であると言えます。 平均的 ・ 一般的な印象では、エントリ機はオールマイティに広く浅く使えることを前提としていて、ミドルクラスはエントリ機を全体的に高性能化した位置付けのように感じられます。 そしてハイエンドクラスあたりから、大きく分けて ”高解像度重視系” と ”レスポンス重視系” の2パターンのラインナップに分かれてきて、プロフェッショナル機はその重視する方向性を徹底的に強化した作りになっている・・・と、言えそうな気がします。 このあたりについては、メーカーや機種によっても長所・短所(得手・不得手)がありますし、そして何より、あなた御自身の 『”目的の難易度” と ”その難易度の中で納得できる完成度” のバランス』 によっても判断が変わってくる部分だと思います。 ある意味では、カタログスペックに出てくる数値的な要素などより遥かに重要なポイントだと思うのですが、ところがこの辺りの難しいところは ”実際に使ってみないと分からない事ばかり” という事です。 新機種が発売されますと、カメラ雑誌などでも必ずレビューが出るのですが、ところが雑誌社にとってはカメラメーカーはスポンサーでもあるため、記載されている評価等は参考になるようであまり鵜呑みにできない部分もあったりします。 つまり、これらカタログスペックに出てこない辺りの 実際の使用感や性能 については、ネット上で、そのカメラを実際に使っておられるオーナー様のブログやホームページを探してみるなどして、ご自分で研究される以外に方法は無いと思います。 ▽デジタルカメラがレンタルで試せます - 日本レンタルカメラ株式会社 機材の品揃えはちょっと少ないですが、実際に試してみる1つの方法かと思います。 レンズのレンタルもあるようです。 ・「もう迷わない」デジタルカメラ選びならぴったんこナビゲーター ![]() |
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★エントリ機 | 何よりもオールマイティに使えることが最前提の仕様。 デジタル一眼の上位クラスと比較すると、トータルとしての完成度や機能的限界は低めになりますが、コンパクトデジカメと比較すればかなり高い位置にあると思います。 |
★ミドルクラス機 | 基本的にオールマイティに使えることが前提。 トータルとしての完成度や機能的限界がエントリ機より高めです。 ただ、撮影条件が過酷になるにつれて、ハイエンド機との性能的な差が浮き彫りになってくる場合もあると思います。 |
★ハイエンド機 | 基本的にはオールマイティとしての要素も踏まえつつ、重視する目的によって
”高解像度重視” か ”レスポンス重視” の2系列に分かれてくる傾向があります。 トータルとしての完成度と機能的限界が、ほぼ全てにおいてミドルクラスよりも上です。 一般的な使用目的においては、よほどの状況でもない限り不満を感じることはまずないと思います。 |
★プロ機 | まず何より ”高解像度重視” か ”レスポンス重視” の方向性があり、それぞれの目的に沿った部分はズバ抜けた性能になっています。 ただその一方で、これら目的性能の逆位置に当たる要素 (最高 ISO 感度の設定や画素数など) については、数値としてのスペック的には下位機種よりも劣る場合も出てくるようです。 基本的な性能自体はあらゆる撮影用途に対して十二分に使えるものの、実際の携行やフラッシュ非内臓など、一般的 ・ トータル的な利便性は極めて低く、そういう意味ではとてもオールマイティとは言い難いと思います。 |
▽ | エントリ | ミドルクラス | ハイエンド | プロフェッショナル | |
選ぶ時の総合的な印象 | ファイミリーユース オールマイティ |
オールマイティ +目的重視寄り |
目的重視+α | ||
ストロボについて | ほぼ全てストロボ内蔵 | 一部ストロボ無し | ストロボ無し (目的毎に別購入前提) |
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レンズキットについて | ほぼ全てレンズキット有 | 一部レンズキット有 | 無し (目的毎に別購入前提) |
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画素数 | 高画素系 | ☆☆☆ | ☆☆☆☆ | ☆☆☆☆☆ | ☆☆☆☆☆ (+α) |
レスポンス系 | ☆☆☆☆ | ☆☆☆ | |||
対高感度 特性 |
高画素系 | ☆☆☆ | ☆☆☆ | ☆☆☆☆ | ☆☆☆ |
レスポンス系 | ☆☆☆☆☆ | ☆☆☆☆☆ (+α) | |||
AF精度 操作レスポンス |
高画素系 | ☆☆ | ☆☆☆ | ☆☆☆☆ | ☆☆☆☆☆ |
レスポンス系 | ☆☆☆☆☆ | ★特優★ | |||
操作性 機能性 |
☆☆☆ | ☆☆☆☆ | ☆☆☆☆☆ | ☆☆☆☆☆ (縦位置シャッター) |
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堅牢性 信頼性 |
☆☆ | ☆☆☆ | ☆☆☆☆ | ★特優★ |
※同世代のデジタル一眼を比較した場合の、一般的・平均的な印象です。 ※メーカー、あるいは新機種発売のタイミングによって、これら内容が入れ替わる場合があります。 ※これら、kenkenの個人的な主観による部分が大きいですので、あくまでもご参考程度に留めてご覧になってください。 |
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